エメループを使ってポケモンを揃えることは前回のブログで説明しました。
では早速そのやり方について説明していきます。(今回はとても長いです)
ポケモンの館さんが作ったエメループ用のツールがありますのでそれを利用します。
基本的にエメループのやり方は、
- 何フレーム目のポケモンを目標にするか決める
- ポケモンが出る直前まで進め、セーブ&リセット
- リセット後、目標フレームでポケモンを出現させる
- 入手したポケモンが目標の個体値かを確認し、違ったら目標のフレームと何フレームズレているか確認し、是正する
という四段階になります。
1について
ポケモンエメリストXを使うといいでしょう。
通常のポケモンエメリストというのもあるのですが、こちらの方がいろいろ指定できて便利です。
自分の目標とする性格、個体値を決め、それに合うポケモンをリストから探していきます。IDや裏IDは色違いを狙うときにしか入力しないので、バトルフロンティア用のポケモンを手に入れるだけなら必要ありません。
method1というのは固定シンボル用、簡単に言えば作中に1回しか出てこないポケモンを厳選するのに使います。(御三家、ポワルン、カイオーガ、グラードン、レックウザ、ラティ系、レジ系、ウソッキー、ダンバル、化石復元ポケモンが該当します。)
method2というのは草むらや海上、洞窟、釣りで出てくるポケモンを厳選するのに使います。ただ、普通にエンカウントするのでは1F単位の操作は不可能に近いので、あまいかおりを使って強制的にエンカウントさせるのが普通です。
method3というのはよくわかりません笑 まず使わないでしょう。
つまり、ラグラージ、メタグロス、ラティオスを揃えるには、すべてmethod1でOKということです!
ここで、注意点があります。それは、エメラルドでは5Vや6Vはほとんどいないということです。
もちろんデータ上存在してはいるのですが、それらの個体値のポケモンを手に入れるには、ゲームを起動してから数日から数カ月も放置しないといけないものがほとんどです。その中で1Fのズレも許されない操作をするというのは現実的に不可能に近いです。ただ、莫大なフレーム数を保存して数日放置しないと出てこないような個体を数秒~数分の待機で出すことができるバトルビデオ保存法(通称BV保存法)というのがあるのですが、今回このブログで扱っていくラグラージとラティオスに関してはバトルビデオを手に入れる前に入手しなければならないので、この方法は使えません。よって、現実的に数秒~数分の待機で手に入れられる個体を探していくことになります。個体値が25以上であれば十分妥協していいと思います。
ですので、どうしても妥協できない個体値を1つ(たとえばすばやさ)だけ31に指定して探したり、合計個体値がいくつ以上がいいかを指定して探していくのがいいと思います。
下の画像は、おくびょう最速で個体値合計が130以上のラティオスを10000Fの範囲で探してみたものです。
見て分かる通り、個体値Vと合計個体値130以上と指定するだけで、10000Fの範囲で4体しかいません。5Vや6Vなんてまず無理ですよね笑
2について
ポケモンが出る直前のところまで進めます。ミズゴロウを厳選するなら、御三家が入ったカバンの前、ダンバルはダイゴの家の中のモンスターボールの前、ラティオスなら1回目の殿堂入りした後の部屋です。
ここでまた注意点があります。
ラティ系を厳選する際、1回目の殿堂入り後、自分の部屋に戻りますよね?その後階段を降りるとパパとママの会話の後、テレビが流れてママから何色か聞かれると思います。実は、ラティ系はこの場面で何色かを選択した瞬間に個体値と性格が決定され、徘徊します。つまり...
一度徘徊させるとそのROMでは二度と厳選不可能
ということです。要するに、1回目の殿堂入りの前にラティオスの捕獲の準備をしておく必要があります。Lv40以下のポケモンを揃えたり、ゴールドスプレーをたくさん購入したり...と色々しておかなければなりません。ラティオスの厳選に関してはラティオスのページで。
3、4について
さて、直前まで来たら、あとはタイミングよくボタンを押すだけ!
まず、タイマーを決めたフレーム数にあたる時間にセットします。
A+B+START+SELECTを同時に押し、離した瞬間にタイマースタートです。そしてカウントが切れる前に、個体値とせいかくを決定する直前のところで待機します。
具体的にはここで待機します。
そして決めた時間になったらタイミングよくAボタンを押すだけ!
タイミングよくAボタンを押すために、エメタイマーBIGを使いましょう。
通常版エメタイマーというのもあるのですが、タイマーに関しては絶対こっちのほうがいいです。なぜなら、エメタイマーBIGのほうが目印があるからです。
こんな感じのものです。目標のフレーム数を入力して「秒に変換」を押します。
「 秒早くカウント終了」というのは、あまいかおりを使ってエンカウントするとき、Aボタンを押してすぐエンカウントするのではなく、ポケモンの鳴き声の後あまいかおりのエフェクトが出てからエンカウントしますよね?そこまでの時間差を入力することで目標のフレームに遭遇できるわけです。たいていの場合、トロピウスでやることが多く、あまいかおりを使ってから4.5秒後にエンカウントするので、トロピウスを使ってエンカウントする際にはここに4.5と記入します。ですが今回の場合は野生エンカウントを使わないので、フロンティア用のポケモンを揃えるだけの人は0秒にしましょう。
「 秒前から音を鳴らす」というのは、ここに指定した時間の秒数からピッピッと1秒ごとに音が鳴るシステムです。これはかならずオンにしましょう。先ほど言った通り、1Fズレるだけで全く違う個体が出てきてしまうので、少しでも精度をよくするために音を頼りにするのは大事なことです。
そしてエメタイマーBIGの一番の強み、それは目印があること!
エメタイマーBIGはこのように赤い球が流れていきます。これは、「〇.000秒」となるごとに真ん中の黒い縦線を通過します。つまり、0.000秒になるタイミングでこの赤い球が縦線を通過したときにAボタンを押せば目標のフレームのものが手に入るわけです。これは通常のエメタイマーにはない機能ですのでぜひこちらを使いましょう!
こうして、耳と目を両方使って1F単位の精度の操作がしっかりできれば、確実に目標の個体を手に入れることができます。
しかし何度も言うようにポケモンの個体値と性格は1Fズレるだけでまったく違うものになるので、1発で成功させるのはなかなか厳しいです。つまり、誤差がどうしても生じてしまうのです。そこで、手に入れたポケモンが目標と何Fズレているのか確認することで是正することができます。
ここで使うのが高機能版エメフレームです。
https://pokem.client.jp/emframe.htm
「ポケ」と書いてあるところの上に「M G D L Dn」とありますね。これは左からメタモン、ゴニョニョ、ドゴーム、ラティオス、ダンバルの英語の頭文字です。なぜメタモンやゴニョニョやドゴームが?と思うかもしれませんが、これはさばくのちかどうに出てくるポケモンなんですね。つまり、高個体のメタモンをエメループを使って厳選する際に使用します。今回の場合はメタモンは使わないので左側のM G DはスルーでOKです。
ではここで仮に6480Fのラティオスを狙ってみることにしましょう。ポケのところにラティオス、フレームのところに6480と記入します。その下の「前後」とは、指定したフレームの前後分のリストが出てきます。いくつ入れてもいいのですが、今回は500Fにします。そしてmethod1を選択しましょう。←コレ忘れがちなので大事。デフォルトではmethod2になっています。
記入したら、「秒に変換」をクリックします。するとせいかくや個体値がズラリと並んだリストが出てくると思います。
見て分かる通り、6480Fのラティオスは個体値が26-4-22-28-24-31のおくびょうです。そして、今回は前後500Fにしたので、5980F~6980F分のリストがズラリと並んでいます。
では実際にラティオスを捕獲してみましょう。
ここで、例えば捕まえたラティオスがせいかくのうてんき、実数値が124-86-84-119-91-98とします。ここで、このデータをエメフレームに入力します。そうしたら「チェック」をクリックします。するとこの個体は6473Fのラティオスを引き当てたことがわかります。
このことから、目標の6480Fより7F早かったということがわかりました。つまり、エメタイマーBIGで最初に入力した値に7足してもう一回やればできる?かもしれないのです。そうしていくうちに何回かやればいずれ目標のフレームの個体を引き当てることができます。時間はかかりますが頑張りましょう。2,3回で決まれば早い方です。
ここでまた更に問題があります。
先ほど言った通り、エメループはゲームを起動してからの経過時間、すなわちA+B+START+SELECTを同時に押して離した瞬間からの経過時間によって決まります。しかし、どんなに合わせても10~20Fほどズレないでしょうか?自分は最初やったときどんなにタイミングを合わせても10F以上の誤差が生じてしまい、是正してもなかなか治らない...なんてことになりました。これは、何度もやっているうちに気づいたのですが、エメラルドをA+B+START+SELECTを同時押しリセットすると、一瞬画面が白くなってから黒い最初の画面が出てきますよね?(1995-2004なんちゃら~みたいな画面)
実はリセットして白くなってから上の画面に行くまでの時間が、時によって若干違うのです。リセットボタンを離したあとも少し白い画面が残ってから上の画面に行くときもあれば、リセットボタンを離した瞬間に上の画面に行くときもあります。つまりラグがあるのです。そしてそのラグは一定ではありません。そのためどうしても10Fほどズレてしまうのです。
ではそのズレをなくすにはどうするか。それは電源を切ってもう一度入れるというやり方が確実です。自分はDSliteを使っているので、DSliteでのやり方を説明します。
エメタイマーBIGはスペースキーを離すことでスタートさせることができます。
ですので、エメタイマーBIGの方のスタートの準備はスペースキーを押しっぱなしにした状態です。
次にゲーム画面です。
ゲーム起動をAボタンでやる人もいるかもしれませんが、エメループの際は爪でタッチパネルのGBAカートリッジが表示されているところに押し付けます。
これで準備完了。この状態から爪を離すことでゲームが起動されます。
つまりDSのGBAカートリッジを押している状態から離す動作と、スペースキーを離す動作を同時にやればOKです。
この方法のメリットとして、エメタイマーBIGとゲーム起動をスペースキーと爪を同時に「離す」という同じ動作で行え、ズレがなくなります。
しかし、そうするとあの黒い画面に行くまでに時間がかかるじゃないか、と思うかもしれません。もう簡単ですね。そこまでの時間を足してやればいいのです。自分の場合、目標のフレームに335F足した値でやると成功率が高いです。たまにズレるときはその都度調節してますが、だいたい330~350F程度足してあげるとほぼぴったりかなと思います。
長くなりましたがこれでエメループの解説は終わりです。